ビジネスコンプライアンス検定(上級)合格学習法
先日受験したビジネスコンプライアンス検定(上級)の試験結果が、メールで届き、無事、合格していました(*^_^*)
なので、私が行った試験対策法等について少しまとめておきたいと思います。
1 ビジネスコンプライアンス検定とは
公式サイトを参照してください。10年くらい前から始まった試験のようです。
→(http://www.sikaku.gr.jp/co/index.html )
2 難易度
普通
→ 論述があるので、論述に慣れていない方にとってはやや抵抗感のある試験だと思いますが、試験
全体としての難易度は、ビジネス実務法務検定2級と同等くらいだと思います。
3 受験層
私は、東京会場で受験しました。
年齢は、30~50歳程度の方が多かったです。また、男女比は、男:女=9:1くらいでした。
4 おすすめ度
私は、コンプライアンスについてこれまでに全く学習したことがなかったので、学習してとてもよかったと思います。変わったこととしては、企業の不祥事のニュースを見るたびに、「企業態様としてはどのように今後行うべきか」等を考える癖ができました。なので、自己研鑽という観点からはとても良い試験であると感じてます。
ただ、試験の知名度がやや低いので、(個人的には)本試験の合格をもって直ちに就職や転職に役立つということまでは得られないようにも思います。
本試験合格単独というよりも他の資格・試験と相まって評価されるような検定であり、他の利用方法としては、論述問題の入門編のような形で本試験を受験することもできると思います。
5 試験対策法
(1) 択一対策(過去問研究)
最も大切なのは、過去問をひたすら解き続けることです。
公式サイトにおいて購入することができる上級問題集(http://www.sikaku.gr.jp/co/book/index.html#02 )と模擬検定試験(http://www.kenteisiken.com/ )を2016年8月7日の試験に向けて7月中旬から学習し始め、試験日前日までの各問を4回ずつ行いました。
参考までに択一の正答率の変遷としては、
第18回:①28、②32、③36、④40/40
第19回:①30、②34、③40、④40/40
第20回:①31、②31、③38、④40/40
模擬 :①28、②26、③39、④40/40
でした。
模擬検定試験が最も難しかったです。以上の対策を行った結果、本試験では9割前後得点することができました。
1回目に解いたときはよくわからない問題でも、何度も解いているうちに問題を解くだけでなく、解説を熟読する余裕がでてくるので、そのときに解説の知識をインプットしていき、コンプライアンスに対する理解を深めていくことができるので、繰り返し解くことおすすめします(*^_^*)
(2) 論文対策(過去問研究&公式テキスト)
論文対策としてもまず第一に行うべきは過去問研究です。第18~20回の論述問題の問題と解説を読み、自分なりの解答例を作成することです。
解答例の作成ポイントとしては、解説部分は「問題文の~という点が問題である。」くらいの記述にとどまっているので、解決策を自分なりに検討して答えることです。その解決策の具体例を検討する際について参照すべきものが公式テキスト(『企業法とコンプライアンス 第2版 ― ”法令遵守” から ”社会的要請への適応” へ』)です。書店やamazon等で購入できます。本書での第3章「コンプライアンスの基本的手法」でコンプライアンスの考え方を学び、第4章「事例問題」で具体的な解決方法を学習します。
また、1000字以内で答える場合、私は、950~1000字を目安に論述しました。なぜなら、書いたことは得点になりますが、書かなければ得点に反映されないからです。考えたことは全て記述しました。
以上の対策を行った結果、本試験では、合格水準を十分に超えることができました。
採点基準は、解説を読む限り、受験生の考えたことが一応の論理性・妥当性を有していればそれなりの得点を得られやすく、採点者の裁量は広範であると考えられます。なので、あまり形式や論理にこだわらず、素直に考えたことをそのまま記述していけば、合格点は得られるように思います。
(3) 問題別の対策方法
ア 「コンプライアンス」自体に関連する問題
公式テキストの記述をそのままの形で問題としているものが多いので、公式テキストの「序章」部分を一読すると良いと対策として十分です。
イ 商法等の法令問題
公式テキストに解説されていますが、他の資格試験等で法令を学習している場合(ビジネス実務法務検定や行政書士試験等)は、他のテキストで学習しても十分対応できます。
個人的には、商法(会社法)の問題がやっかいでした(^^;)
6 問題の配点比率
私自身の試験結果から考えると
「択一:論文=80:20」
であると考えられます。
したがって、論文の苦手な方は、択一で8割前後の得点を目標にすると良いと思います。
7 最後に
本試験は、試験自体はややマイナーな部類に入ってしまいますが、10年の歴史がある検定試験であり、コンプライアンスの問題は今後ますます重要になる問題であると思います。したがって、本試験の評価も今後高まることも考えられますし、何よりコンプライアンスに対する問題意識を自分の中でしっかり確率させる観点からも一度学習・受験されてみることをおすすめいたします(*^_^*)
偉そうに語ってしまいましたが、本ブログ等をきっかけにビジネスコンプライアンス検定試験を受験されてみる方の合格を心よりお祈り申し上げます☆
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